ロングテールな人になる

食器洗い用のスポンジを買いに行く。私は木の棒の先に丸いブラシが付いたやつが好き。コンビニにはなし。近所のスーパーもなし。7階建てのダイエーに行くも見当たらず。

データをバックアップしているDVDが増えてきたのでスリーブを買いに行く。不織布(ふしょくふと読むそうな。最近知った)で出来てて両面にさせるやつ。コンビニにはなし。遠く離れた文房具屋には片面の物のみ。

「詳説ActionScript 3.0」を立ち読み(苦笑。重くて高いんだもん)しに行く。近所の本屋にはなし。わりと大型の書店に行くもなし。

肉まんが食べたくなり、非常用にと5個入のを買いに行く。冷凍でもチルドでもOK。コンビニなし。近所のスーパーなし。

…。

これがロングテール(「あまり売れない商品が、ネット店舗での欠かせない収益源になる」とする考え方。WikiPediaより)か。便利を追い求めた果てに、肉まんも買えない世の中に?!



欲しいものというより必要なものが近所では手に入らなくなってきた。小売不況だのなんだのと言うけど、ないものは買えない。でもって、探したのになければ、その店にはもう行かない。ネットで買っちゃう。便利なんだか不便なんだか。

売れ筋のものを中心に揃えたら、ちょっと外れた商品は店頭に並ばなくなり、それ目当ての客が子泣きじじい。ぢゃない来なくなる。やむなく残りの客の中の売れ筋を置くようになり、そこからはじかれた客が来なくなり、売上はジリ貧に。

なんという悪循環。でもこれ小売業だけじゃない。邦画も邦楽もテレビも、みんな同じ状況に陥っちゃってるよね。車だってそう。ワンボックスカーがほしい男なんていないでしょ。家族のために仕方なく乗ってるってのが本音のはず。ファミリー向けの車と軽自動車ばかりになったら、車がほしい人なんて減るに決まってるじゃん。楽しくないもん。

ということは、私が欲しがるものを用意すれば不況は脱出できる!すごい。まずはスーパーに肉まんを置いてくれ。次はウィリアムズのピンボールだ。安い南インド料理屋も近所に。貸本屋もほしいな。プラモ屋も。えーっとそれから、それから…。

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