その後しばらくして、とあるクレームが来たんですよ。曰く、Mac OS Xのクラシック環境で「もずポン」が動かないと。うはー。
原因はわかってて、ゲーム起動時に画面の色数を256色に変更しようとして失敗してるから。そんなモード、OS Xにはないんだよね。
で、そこだけ修正すれば動くのかなと思ったんだけど、もう開発環境も再現できないし、あきらめてもらおう。そうしよう。だいたいジョブスのことだからすぐにクラシック環境なんてなくすし。昔だってシステムのバージョンが上がればプログラムが動かなくなるのは普通だったし。
てなわけでごめんなさいしてたら、今度は自分のWindows Vistaマシンで「もずポンDX」が起動しない。マイクロソフトは3Dゲーム用ライブラリの一部をVistaから非搭載にしたため、それが見つからないとエラーで落ちる。いやもちろん「もずポン」で3D機能なんて使ってないんだけど、ライブラリをリンクしちゃってるんだよね。DelphiXが。
ま、他にもバグが出てきたみたいで、これも寿命なんて考えてるうちに腹が立ってきた。えーい、どいつもこいつも。
個人で作ったささやかなゲームなんだし、ずっと動くようにしといてくれよ。OSなんてたいして進歩してないじゃん。いや、してるかもしれないけど、昔のソフトをエミュレータ上で動かすぐらいキンタマに超音波あてて避妊する技術より簡単でしょ。
なんて文句を言ってても始まらない。とりあえず、もうちょっと寿命の長そうなプラットホームに移植しとくか。愛着のあるソフトだしな。こう何ていうか、生きてきた証みたいなソフトでもあるし。ウソだけど。
と決心して白羽の矢を立てたのがFlash。こいつはDirectorの頃からの付き合いだし(ちょっと違うけど)、Ringoとかも触ったことあるし(これもちょっと違うけど)、ActionScriptも3.0になってプログラムが簡単になったし、渡るに船じゃん。よしよし、アドビえらいえらい。
と、スタートしたんだけど、元のビットマップ画像がまったく使えないことに気がつくのはもう少し後の話。