レコーディングダイエットを勝手に補足してみる2

前回までのあらすじ。
岡田斗司夫の「いつまでもデブと思うなよ」に感銘を受けた私は、そこに足りない物を見つけてブログに書き連ね、なんとか目立とうとする。しかし文章能力に難がある上、過疎ブログには人が寄りつかず、見事なまでの独り相撲となるのであった。

ああもう全然っぜん違うからっ。いやこんなとこ読んでる人はいないだろうけどワタシ相撲とか見ないからっ。


体脂肪計は買うべきか?
買うべき。本にも書いてあるが、体重計と体脂肪計が一緒になってて乗るだけ一発の機種が面倒がなくていい。精度は必要ないから安いので。アマゾンなら2000円くらいから売っている。

ではなぜ体脂肪計付きを買った方がいいのか?

それは、体重が減らないときでも体脂肪が減れば安心するから。なんちゅー身も蓋もない話だと思うかもしれないけど、そんなもんっすよ。ええ。特にダイエットの初期においては「本当にやせるんだろうか」という不安が常につきまとう。あるいは「今日はこんなに食べるのを我慢したから、もしかしたら1kgくらい減ってるんじゃなかろうか」みたいな妄想が頭をよぎる。しかし現実には、まったく体重が減ってないどころか増えている場合すらある。

でも体脂肪率は減ってたりするんだな。体重と体脂肪って減るタイミングが少しずれてたりするから。

こういうちょっとしたことが、実は落ち込んだときの励みになる。慣れてくれば統計的な見方が身につくから短期間の数値の上下に興味がなくなるんだけど、それは先の話。助走から離陸に至る良き友として、体脂肪計付きの体重計をひとつ買っときましょう。


新しい体重計を買うもうひとつのメリット
それは体重を計るという動機が生まれる点。せっかく買ったんだから計るでしょ、どうしても。すでに体重計を持っているけど怖くて乗ってないって人、多いはず。最後に計ってからずいぶん経ったし、仕事も忙しくてストレスも多いし、付き合いで呑み会にも行ったし。そんな理由で体重を計らなくなり、体重計の上にはうっすらとホコリが。自分の現状を認めるのは辛いもんだよね。

でも、それじゃダメなんだな。だって、やせようと思ってるんでしょ?だったらまずは計測しないと。前より体重が増えてたからって気にする必要はない。だって、これからガンガン減らしていくんだから。増えてたほうが沢山減らせて楽しいんだよ。見た目の変化も大きくなるし。その変化を楽しむためにも、まずは計測。景気づけに新しいやつを買って、どーんと乗ってみよう。


スナック菓子がやめられないとまらない
柿ピーとかポテチとかうまいよなあ。で、わかってるとは思うけど、レコーディングダイエットの場合、食べるのを我慢する必要はないから。助走期間なら、食べたら食べたと書くだけ。離陸のときは、カロリーも追加して書く。我慢するダイエットなんて続かないからね。

で、面白くなってくるのはそれ以降。何を食べれば太るのか、どの食べ物が何カロリーなのかわかってくると、このダイエットはがぜん楽しくなってくるんだけれど、そこで立ちはだかる巨大な敵がこのスナック菓子。別に食べても構わないんだが、他に食べたい物があると邪魔なんだよね。たとえばチェーンの「なか卯」でカツ丼食いてーと思ったら788kcalある。朝200kcalで夜500kcalの食い物にしとけば食べられるか、なんて考える。じゃあ今日はポテチは休みだな、がっくし。ああ、食べたいのに我慢しなきゃ…なんて事になったら、いつかは禁断の袋一気食いに手を出してしまう。これはイケマセン。もし食べられないことで喪失感を覚えはじめたら黄色信号なので、一工夫を。

スーパーのお菓子売り場には、ちっちゃく小分けされたスナック菓子が4つとか5つ繋がったやつが吊してあるのをご存じかな?これって子供をターゲットにしたお菓子なんだけど、実はダイエットには強い味方になってくれる。たとえばカルビーのかっぱえびせん。これの小袋一つは58kcal。サッポロポテトや森永のおっとっとなら44kcalである。この程度なら、どこかにネジ込んでカロリーを制限内に抑えることができるはず。

ただし、チョコがかかってるやつや甘いお菓子は70~80kcal。油で揚げた物、たとえばポテチやベビースターラーメンなんかは120kcalを超える。このへんだと一袋食べると他の食べ物を減らす必要が出てくるかもしれない。そんなときは半分だけ食べて残りは封印。袋をパッチンと閉じるクリップやシールして密封する器具が売ってるから買っておくと便利。

他にも色んな小分けお菓子が売っているから、探してみるといいと思う。必死に我慢する、というのはレコーディングダイエットでは禁物だからね。裏技を見つけるつもりで楽しもう。


お酒はどうすればいい?
でーた。最大の難問。「いつまでもデブと思うなよ」を読むとわかるが、岡田氏は酒が飲めない。そのため、酒飲みに関する記述はあっさりめだ。そして驚くなかれこの私も酒を飲まない。べつに驚かないか。私は飲めないわけじゃないが、ほぼ飲まない。年間で、せいぜいビールを3杯くらい。自分の部屋で飲むことはないし冷蔵庫にビールが入っていることもない。いやべつに今どきの若い人にウケようと思ってウソついてるわけじゃないから。モスリムでもないよ。

あ-、ちょっとここで愚痴っていい?愚痴るよ。読まなくていいから別に。

なんかさあ。酒は文化だとか言ってる人っているじゃん。飲みにケーションだの何だのと酒を飲むのが当然だと思ってる老人たち。酒をつぐとかつがれるとかで男女の差別がどうだとか能書きたれる連中。なんやねんおまえらは。そもそも酒ってのは、米とか穀物とか、本来は主食になるものをわざわざ使って作る贅沢品でしょ。ついこの間まで飢饉とかで餓死者が大量に出てた日本で、みんなが毎日好きなだけ酒が飲めてたわけないじゃん。およそ人類の歴史の中で、ここまで飲酒が一般的になったのはごく最近のこと。それまではお祭りとか特別の日に少しだけ飲んでたわけで、アル中になるまで飲むやつが増えてるのに、文化が聞いてあきれる。だいたいアルコールってのは麻薬と同じくらい習慣性が強く、精神的肉体的な禁断(離脱)症状が起きる凶悪な化学物質。テレビでCMとかホイホイ流してガキとかに飲ませちゃいかんでしょうが。常習者はやめられなくなるに決まってるんだし。それともあれか。税収も増えるし、肝硬変とか病気で死ねば医療費も浮くし一石二鳥ってか。まったく。

愚痴終了。

そんなわけで、酒を飲んで酔っぱらうと理性のタガが外れちゃうし食欲も増進されるから食べ過ぎてしまう。これは避けられない。ある程度ざっくりとカロリーを計算しておいて、その後の一週間で帳尻を合わせるしかないでしょうねえ。酒自体は急速にカロリーを消費してしまうんだけど、一緒に食べた物が脂肪になる。そこだけ覚えておいて。酒席を楽しむ方向に心を誘導してやれば多少はマシになるかも。この項目は、酒飲みが改稿してほしい。


失敗した。どうしよう
失敗って?何がどうなったの?
レコーディングダイエットにおける失敗、というかミスは、記録忘れくらいじゃないかな。記録し続ければ失敗じゃないし。体重が増えたのなら、記録から原因をさぐる。体重が減らないならカロリー計算とかチェックしてみる。自分の体の不思議を試す良いチャンスだよ。

停滞期に入り、イライラして暴飲暴食。ってのも別に失敗じゃない。また冷静に記録しながら続ければいいだけ。多少体重が増えたとしても、減らすための「伸びしろ」ができたと思えばいい。

なんだかんだで体重が増え続けたとしても、その間に食べた物の記録は残っているはず。後から見返したときに、ああこんな風に食べてると太るんだな、という参考になる。

まあ何にせよ、これは自分の体を使ったゲームなんだと気楽にいきましょう。だってレコーディングダイエットって必ずやせられるんだから。落ち込む必要はないよ。



読み終わった「いつデブ」はブックオフに売っ払っていい?
手元に残しておいたほうがいい。いやべつに私は著者の回し者ではナイ。信者でもないし。

この本を完全に理解し、あたかもミニオタキングとなれた人なら、もう二度と太ることはないだろう。そういう人はこの本を手元に置いておく必要はない。それどころか隅々まで暗記していて「いつデブ」クイズ番組に出て優勝してしまうんじゃないかな。

しかし普通の人はそうはいかない。何かのはずみで食生活が変わり、少しずつ太り始め、気がついたら階段で息が切れてしまう自分に驚く。別に恥じることじゃない。人間なんてそんなもん。そして、そこで落ち込みそうになったときに、もう一度この本を読むのだ!鬼門だった序章や1章も今度は素直に読めるはず。やせたことで変わる周囲の態度を経験してるからね。でもって、もう一度挑戦。今度は離陸からでも大丈夫なんじゃないかな。2回目なら1回目よりももっとうまく行く。大丈夫。すぐに元に戻れる。また楽しい減量の日々が続くよ。

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