「この辺だよな」
シャープの看板を目印に、横のビルを目指す私。ここに、オールドゲーマーなら知らぬものはない流線堂さんの本が置いてあるはず。だが、その壁はあまりにも高かった…
時は台風直撃の東京。あちこちがなんだかんだと大騒ぎになっているときに、私はとある本を求めて秋葉原へ。かつてはパソコン天国だったここも、いまではメイドさんがチラシを配る異世界に変貌している。ああ、電解コンデンサーが欲しくなったらどうすればいいの?いらないけど。
探しているのは流線堂さんの「駄菓子屋あそび!」。ここは、アーケードゲーム黎明期の様々な機種をレビューした本など、オッサンゲーマー垂涎の名本を数々発行しておられるところ。しかし一般の書店では売っておらず、コミケという謎の催し物でしか入手できないという、これまたオッサンには入手確率がゼロに近い希少本。
ちょい前に新幹線ゲームが表紙の本が出ていることに気がつき、なんとか入手できないものかとウツウツしていたところ、ついに秋葉原で取り扱い開始の情報ゲット!というわけではるばる秋葉原に来たのです。いやあ懐かしいなここ。三日ぶりくらいか?
で、そのお宝が隠されているのはZINという同人誌屋さん。といっても「白樺」や「宇宙塵」が置いてあるわけじゃないんですよお客さん。いわゆる、若干デッサンが狂った感じのお嬢さん方の絵を中心とした、いや男同士ってのもあるらしいが、まあ大きいお友達の絵本を置いているところです。
「こんなところを誰かに見られたらどうしよう」
とは思ったものの、なあにラブホテルじゃあるまいし。出会ったら出会ったで、お互い墓まで持って行く秘密にせざるを得まいて。おぬしも好きよのう。うはははは。
さて店内はピンク色の濃厚な空気に包まれており呼吸困難になりそう。急いで目的の本を探し、お金を払って店外へ。レジのバイトはまるでケーキ屋の店員みたいに丁寧で、儲かってるんだなあと実感。
そうして手に入れたのがこれでございます。
いやほうっ。苦労したかいがあったぜ。内容は駄菓子屋ゲームの紹介やら攻略やら。ほかにもあれこれ、はみだし情報が充実で、オジサンは大満足ですよ。すごい人がいるもんだなあ。ところで「たまあげ」ってエレメカの話が出てたけど、これ記憶にあるような。ちょっと作ってみたいかも。