詳しくは以下を参照してもらうとして。
図書館Webサイトへのクローラを実行して逮捕された男性、不起訴に
最初このニュースを聞いたとき、図書館のシステムに1秒に1回アクセス?嫌がらせにしては微妙な話だし変だなあと思ってたんだけど、真相を聞いてやっぱりという感じ。
ようするに、図書館システムがあまりにも遅くて使いにくいので、データを丸ごと頂いて自前でシステムを作ろうとしてたと。そこで1秒に1回アクセスしてデータを収集してみた。そしたらなんと、そのアクセスでシステムが落ちて警察に通報され、拘留されちゃった。なんかもう無茶苦茶。
たしかに特定のサイトに連続してアクセスする行為はほめられたもんじゃないけど、広く一般に公開している公共性の高いシステムが、1秒に1回アクセスを繰り返しただけで落ちるなんて。それも1人が実行しただけで。普段の遅さが想像できるひどさ。これこそまさに、今のIT業界がまき散らしている粗悪なシステムの典型。どことは言わないが、何千万もするのにこれと大差ないヤツを私は知っているぞ。責任者出てこい。会社も悪いが作ってるやつらもレベル低すぎるぞ。
こういうシステム屋や、ここに発注した役人連中はまとめて退場してもらわないと、困るのは利用者やメンテをやらされる現場の人間なんだよね、まったく。
しかしもっと問題なのは、この人が犯罪者扱いされ20日も拘留されたこと。これって、携帯電話を使ったら魔法使いだと疑われて拷問されたようなレベルだぞ。どこの途上国なんだ日本は。まったく、なんという知的レベルの低い連中が権力を行使してるんだよ。もしかして、こんな事書いたら私も捕まるの?ここは中国なのか?
で、この話を聞いて真っ先に思い出したのはイディオクラシーという映画。
冷凍睡眠から目覚めた主人公が目にしたのは、バカな大統領率いる“バカたち”による“バカたち”のためのアメリカ合衆国だった…。
賢い人々はワインや音楽を楽しみ充実した人生を送るものの子供を残さず死滅。一方でバカな人たちはねずみ算式に子孫を増やす。機械の進歩がそれに追い打ちをかけ、人々はますます頭を使わなくなり、アメリカは国中がバカだらけになってしまう。冷凍睡眠から目覚めた主人公は、モーゼのごとく民衆を率いて国の再生を目指すが、「植物に水をやるべきだ」と主張して投獄されてしまう。植物にはスポーツドリンクを与えるべきだ!そのほうが栄養がある!と主張する権力者によって。
なんか、この話が笑えない世の中になってきたなあ。
でもってその図書館のページにアクセスしてみたんだけど、フラッシュだらけの使いにくいページ。騙されたんだろうなあ。検索機能もひどい。まあ、関係ないのにアクセスすると逮捕されるかもしれないんでこのへんにしとくか。